言葉の魅力。
どうも昔から、人の口癖がすぐに移ってしまう。
幼い頃からそうなのだが、方言なんかもうすぐに移ってしまう。
いとこが他県に住んでいて、勿論私の地域の方言とは違う方言を話していた。
数日一緒にいると、もう見事にそっちの方言が身についてしまっていて、両親からよく指摘されたものである。
そして同じくらい、他人の口癖が自然に移る。
私の方では意識せずに、つるつると口から出ているのである。
人から指摘されて「あら?そういえば…言ってるな」とハッと気づくのだ。
ちなみに、学生の頃に移っていた口癖は『得てして』
何かの小説にあったのだと思うが、元ネタはすでに忘れてしまった。何せもう15年以上前の事。前世の如く覚えてはいない。
これもスルスルと口から漏れていたのだ。
当時の友人によると、私の口からはかなりの頻度で『得てして』と漏れていたらしい。
そして現在、私の口癖は『かも知れーぬ』である。
これは妹から指摘を受けた。
そしてどこから移ったかも鮮明に分かる、大好きなゲーム実況者様からである。
言葉のチョイスが絶妙なのだ。そこがまた彼らの好きなポイントなのだが、その素敵チョイスの言葉に思いっきり脳が持って行かれたようだ。
体調が悪い時ですら口からこぼれ落ちるほど重症だ。
『なんだか眩暈がするかも知れーぬ』
『鼻血、出てるかも知れーぬ』
しんどいはずなのに不思議と楽しくなってしまう、この中毒性。
この素晴らしい言葉を私に教えてくださった、かのゲーム実況者様には感謝の気持ちを送りたい。
そしてこの口癖は現在殿堂入りする程お気に入りなので、ブームが去る事はないかも知れーぬ。